漢方や東洋医学から頭髪の健康を考えます

AGA辞典 ー毛髪を作る細胞ー

 

毛乳頭

毛乳頭は、毛髪の「根」にあたる部分に存在する、いわば毛髪作りの司令塔のような細胞です。

頭皮の毛細血管から毛髪の材料を受け取って、これを毛母細胞に受け渡すと同時に、発毛や脱毛の指令を出しています。

毛乳頭に栄養素が届かなかったり、毛乳頭から細胞分裂を抑制ずる指令が出たりすると、毛母細胞は髪の成長を止めてしまいます。

毛母細胞

毛母細胞は毛髪を作る工場です。

毛乳頭から発毛の命令を受けて、細胞分裂して毛髪を作り出します。

二つに分裂した毛母細胞の一方が徐々に角質化し、頭皮表面に押し出されて毛髪となります。

毛乳頭から細胞分裂の命令を受け取ると、毛母細胞は、髪の材料となるアミノ酸や酸素などの栄養素を使って「内毛根鞘細胞」を生成し、毛髪を形作ります。

毛乳頭が毛細血管から運ばれてきたテストステロンを毛母細胞に受け渡すと、5αリダクターゼと結合して、DHTが生成され脱毛を促します。

 

髭などに対するレーザー脱毛処理は、この毛母細胞を破壊することで毛が新生されないようにするものです。

 

毛球部毛根鞘細胞

毛球部の一番下にある自家細胞。

毛球部の底部を鞘(さや)のように覆っている細胞です。頭文字をとって「DSCC」と呼ばれています。

毛球部毛根鞘細胞は毛包誘導能力(毛を作る能力)があることがわかっており、そこに資生堂が着目しています。資生堂は、この細胞を取り出して培養し頭皮へ戻し、健康な毛髪を育成するための研究を東京医科大学で行っています。